公益財団法人艮陵医学振興会
事業活動
令和5年度事業報告
令和6年度事業計画
 
基本方針
宮城県における医療の向上と発展を促進するため、医療従事者の人材養成、医学研究・医学教育の振興、県民の健康増進及び医学知識の普及向上に寄与するため次の事業を行う。
公益事業
1 宮城県における医学と医療の振興に必要な研究及び教育に対する事業

1) 宮城県内の教育・研究施設に所属する医学研究者、医療研究者及び医師が行う基礎医学及び臨床医学研究に対する助成
 
ア. 指定研究助成
医学研究の発展及び先端研究の向上を図るため、個人又は団体から研究目的を指定し寄附された寄附金について、有識者からなる指定研究助成審査会がその研究目的にふさわしい宮城県内の医学部の研究分野を四半期毎に選考し、その研究分野から提出される指定研究助成金交付申請書により助成を行う。
イ. 医学研究助成(医学研究助成B)
医学研究の奨励と向上を図るため、研究のボトムアップと若手研究者のスタートアップのサポートを目的として、6月に公募を行い、艮陵医学研究助成選考委員会で選考。理事長がこれを決定し4名(1件100万円)に対し助成を行う。
ウ. 勾坂記念賞
基礎的医学研究において、研究者の人材発掘及び育成支援を図るため、宮城県内の教育・研究施設に在職する若手研究者を対象に、6月に研究課題の公募を行い、艮陵医学研究助成選考委員会で選考し、理事長がこれを決定。褒賞として1名に対し50万円の助成を行う。
エ. 安斎記念糖尿病研究助成
糖尿病研究において、研究者の人材発掘及び研究支援を目的として、宮城県内の教育・研究施設に在職する医学研究者、医療研究者及び医師を対象に、8月に研究課題の公募を行い、艮陵医学研究助成選考委員会で選考。理事長がこれを決定し2名(1件50万円)に対し助成を行う。
2) 宮城県内の医学研究者、医療研究者及び医師が行う教育研究及び調査研究に対する助成
近江記念地域医療研究調査助成(医学研究助成A)
医学研究の奨励と向上を図るため、宮城県内の医学研究者、医療研究者及び医師が行う地域医療に係わる研究調査又はこれに伴う成果刊行物発行経費の助成を目的として、6月に公募を行い、艮陵医学研究助成選考委員会で選考。理事長がこれを決定し2名(1件50万円)に対し助成を行う。
3) 宮城県内の医学研究者、医療研究者及び医師が開催する医学、医療分野の学術集会開催に対する助成
医学学術集会助成
宮城県における医学・医療研究の発展及び向上を図るため、宮城県内の医学研究者、医療研究者及び医師が開催する医学、医療分野の学術集会開催経費の助成を目的として、4月に公募を行い、艮陵医学研究助成選考委員会で選考。理事長がこれを決定し2件(1件25万円)に対し助成を行う。
4) 教育・研究施設に所属しない宮城県内の医学研究者、医療研究者及び医師が行う優れた臨床医学研究を顕彰し助成
高橋記念賞
臨床医学研究の奨励と向上を図るため、教育・研究施設に所属しない宮城県内の医学研究者、医療研究者及び医師が行う臨床医学研究を10月に公募し、申請のあった研究について東北大学医学部内に設置した選考委員会で選考、理事会等で審議を行い、理事長がこれを決定。褒賞として1名に対し50万円の助成を行う。
5) 医学教育の振興に対する助成
医学教育助成
医学教育の発展と充実を図るため、医学教育では不可欠な解剖学実習のための献体の収集作業を担い、解剖学教育に不断の支援を行っている宮城県内の医学部献体事業へ助成を行う。
6) 宮城県内の医学研究者、医療研究者及び医師が行う医学国際交流活動に対する助成
海外学術集会参加助成
宮城県における医学・医療研究の発展及び向上を図るため、宮城県内の教育・研究施設に所属する医学研究者、医療研究者及び医師が、海外で開催される学術集会において研究発表する際の助成を目的として、4月に公募を行い、海外学術集会助成選考委員会で選考。理事長がこれを決定し6名(1件7.5万円)に対し助成を行う。

2 宮城県内の医師以外の医療従事者の人材養成のための事業。

仙台市医師会研修支援事業
宮城県における医師以外の医療従事者の人材養成・医療技術の向上及び発展に寄与することを目的として、医療従事者を対象に医療技術の習得・実地修練を目途とした研修会等を仙台市医師会との共催により開催、参加人員約200名。

3 宮城県民の健康増進の向上及び県民の医学知識の普及に関する事業

健康教育公開講演助成
宮城県民の予防医学、健康の維持・増進及び生活習慣病・成人病等の医学知識の普及・啓発を図るため、一般市民を対象に健康教育公開講演会を年11回開催、参加人員約1,000名。

4 宮城県内の地域医療を担う人材の育成と地域医療体制の整備に対する助成事業

1) 宮城県内の医学教育機関が行う医学生の地域医療体験プログラムに対する助成
地域医療体験プログラム支援事業
宮城県内の医学教育機関が行う、地域の中小規模の病院の医師から地域医療の実情、診断・治療等を学ぶ地域医療体験プログラムに対し、遠隔地の病院の場合は交通条件等から実習が敬遠されることが多いため、医学教育機関では実施することのできない医学生の旅費の一部を支援する。支援医学生(5年生)約150名、受け入れ病院25病院。
2) 宮城県内の指導医養成のための臨床研修指導医養成事業に対する助成
指導医養成支援事業
宮城県内の医師と東北大学病院の医師を中心に、卒後臨床研修の充実を図り若手医師を養成し地域医療の発展に寄与することを目的として、宮城県を拠点に活動するNPO法人艮陵協議会との共催により臨床研修指導医講習会を開催し助成する。年2回開催、参加人員約100名。
3) 宮城県内の初期救急医療体制の支援事業に対する助成
初期救急医療体制支援事業
宮城県内における初期救急医療体制の支援を目的として、診療に必要な医師確保が困難な地方自治体等の救急医療機関(仙台市急患センター、名取市休日夜間急患センター、石巻市夜間急患センター等)に対する宮城県内の医学部の医師派遣を支援し、若手医師で構成する2団体の活動に対し助成を行う。派遣医師数約2,500名。
4) 医師確保支援事業
宮城県内の医師確保を図るため、医師と医療機関の需給調整を行うことを目的として、勤務医をリタイアされた医師にこれまでの経験等を再度地域医療に活用していただくため、医師確保支援を希望する医療機関に紹介し支援を行う。
5) 宮城県の地域医療体制整備のために活動する県内の団体に対する助成
地域医療連携委員会支援事業
宮城県の保健・医療・福祉の連携等を図るため、宮城県地域医療連携委員会(宮城県医師会、宮城県歯科医師会、東北大学医学部及び宮城県等で構成)が行っている、地域医療に関する総合的な調査研究等の事業活動に対し助成を行う。

5 その他

1)その他本会目的達成のための必要な事業を行う。

 
令和5年度事業報告

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